フェーダー式のDJミキサーとの違い
見た目の違いはつまみの形ですが、実際に触ってみると違いが出るのはその「使い心地」です。
多くのロータリーミキサーにはクロスフェーダーがありません。そのため、一瞬で音を切り替えるスクラッチや素早いカットインには不向きです。そのかわり、ほとんどの機種にはマスター側に「アイソレーター」が搭載されています。
アイソレーターとは、低音・中音・高音をダイナミックに削ったり足したりできるノブのこと。チャンネルごとのEQが「個々の曲の音を整えるもの」だとすれば、アイソレーターは「フロアに流れる音全体をデザインするもの」です。ミックスの最中に低音だけを大胆に抜く、といったドラマチックな展開を作ることができます。
つまりロータリーミキサーは、瞬時に音を切り替えるための道具ではなく、長い時間をかけて音を紡ぎ、空間を作っていくための道具なのです。





