ロータリーミキサーには不思議な魅力があります。決してDJミキサーとして多機能というわけではありませんし、未来的というわけでもありません。しかし、「魅了される」という表現が適切かは分かりませんが、一度ハマると抜け出せなくなる甘い罠がそこにあります。
ロータリーミキサーを実際に触らずに購入することは、ある意味賭けといえる行為ですが、他に選択肢がないために多くの人がそうしていることでしょう。
しかし、ロータリーミキサーを実際に触ってみると、当初思い描いていたイメージと全く違う印象になることもあります。
ロータリーミキサーから最高の音質を得るには、正しいセッティングが必要となってきます。各メーカーごとに仕様に若干の違いがありますので、それらを把握することがポイントです。共通して理解しておくべき項目は以下になります。
DJミキサーの歴史は、1971年にオーディオエンジニアのAlex Rosner(アレックス・ロズナー)が、フェーダーとキュー機能を備えた原始的な3チャンネルの「Rosie(ロージー)」と呼ばれるミキサーを作ったことから始まりました。
E&S DJR400、Bozak AR-4、Condesa Carmen V、Mastersounds Radius 4V、当店でレンタルしている4つのロータリーミキサーを使っている世界のDJのプレイ動画を探してみました。
ロータリーミキサーはアナログであるゆえに、クリアさで比べるとデジタルミキサーには敵いません。しかし、クリアさと引き換えに人が心地よく感じる音の成分が加えられます。ロータリーミキサーは職人の感性によってチューニングされているため、それぞれ作りも違えば音も違います。
- 1
- 2