ロータリーミキサーはアナログであるゆえに、クリアさで比べるとデジタルミキサーには敵いません。しかし、クリアさと引き換えに人が心地よく感じる音の成分が加えられます。
ロータリーミキサーは職人の感性によってチューニングされているため、それぞれ作りも違えば音も違います。ハイがよく聴こえるものだったり、ローが豊かなものだったり、サチュレーションが加えられるものだったりと様々です。そのため、ミキサーの特性により、プレイする曲によってはAのミキサーが良く聴こえたり、また違う曲ではBのミキサーが良く聴こえたりするということもあります。
各ロータリーミキサーの音の特徴を比較しやすいように、エフェクターなどのプラグインは一切使わず同じ条件のもと4曲ずつアナログレコードから録音をしました。ハイよりやローの傾向や、周波数バランスが違うため、リスニング環境によっては音量に差があるように聴こえるかもしれませんが、DAWで全ての音量と時間軸をなるべく揃えてあります。
アップロード音源は320kbpsのMP3なので、実際のミキサーと直接繋いだスピーカーから出る音とは雲泥の差がありますが、それでも音の良さを少しは感じて頂けるかと思います。
なお、レコードから収録したため、CDやデジタル音源と比べると音量が小さいです。
手持ちの音源と聴き比べる時は音量を揃えて比較して頂く必要があります。ロータリーミキサーはダンスミュージックで踊ることを前提に制作されていますので、耳で比較するだけでなく、ダンスしながら聴くと違いがよくわかります。